実にたくさんの種類がある塗料。
防水性の高い塗料、汚れに強い塗料、熱に強い塗料などなど。
これらの塗料に含まれる成分は大きく4つに分けられます。
◆合成樹脂
◆顔料
◆添加剤
◆水性・油性(溶剤)
これらの役割を解説していきます。
合成樹脂
かつて樹木の脂や動物の脂を使っていたところから樹脂と呼ばれています。
樹脂は塗料の骨格をなすもので、固形のものから、水状のものまで様々でな粘性のものがあり
塗料用として溶かしたり薄めたものを言います。
塗料の品質、耐久性、グレードを決める成分でもあります。
主なものとその特徴は以下になります。
◆アクリル樹脂
値段も安く、扱いやすい。
劣化が早いという点が大きなデメリットです。
◆ウレタン樹脂
アクリルよりグレードの高い樹脂になります。
摩耗にも強く、密着性も高く剥がれにくい特徴があります。
防水材やシーリング材で使用される事が多い樹脂です。
◆シリコン樹脂
汚れに強く、比較的耐久力が高い。
透湿性が高く、湿気を通しやすくカビや藻が発生しにくい。
バランスのとれた樹脂です。
◆フッ素樹脂
耐候年数、耐久年数が長いことが大きな特徴です。
その他にも、耐水性、耐熱性にも優れます。
顔料
顔料とは、色を持つ粉末個体のことで、塗料の色を作る成分です。
水や油、溶剤などに溶けない成分ですので、樹脂と混ぜ合わせときの比率がかなり重要になってきます。
顔料は、無機顔料と有機顔料に分かれます。
無機顔料は自然の物質から得られる成分で、色調は落ち着いた色が多いです。
耐候性・耐薬品性に優れている顔料です。
有機顔料は、石油から作られる合成顔料で、様々な色を作り出すことができます。
ただ、無機顔料に比べて耐候性が劣ります。
添加剤
添加剤とは塗料と混合する事によって様々な機能、効果を付与する役割があります。
塗料の品質を安定させる効果、流動性や粘性の調整による作業性を向上させる効果。
また、コケやカビを抑制させ、美観を維持する効果など。
水性・油性(溶剤)
塗料は油性塗料と水性塗料の2つに分けることができます。
油性塗料はシンナーを溶剤とした塗料で、高い耐久性と密着力を持ち合わせています。
しかし水性塗料と比べにおいが強いという欠点があります。
一方、水性塗料ですが、水を溶剤とし、においや引火性が少ないのが特徴です。
以前は油性塗料と比べ耐候性が低いというデメリットがありましたが、昨今の水性塗料の耐候性は油性塗料と引けを取りません。
まとめ
今回は塗料の成分について解説しました。
知識として入れておいて損はありません。
塗料選びの際に参考にして下さい(^^)/