日本ペイントのサーモアイシリーズは従来の塗料の持つ下地素材の保護や美観といった機能に加えて、太陽光に含まれる赤外線を反射する機能を加えた遮熱塗料です。
従来の遮熱塗料と比較してサーモアイが優れている点をご紹介していきます。

ハイスペックな遮熱塗料、サーモアイの大きな5つの特徴とは

  • point 1上塗りも下塗りも含めた塗膜全体で赤外線を反射!!

    従来の遮熱塗料においては遮熱効果を持つのは上塗り塗料に限られていました。より高い遮熱効果を得るために上塗り工程の回数を増やして対応していましたが、塗り回数が増えるということは当然材料費、工賃ともにコストアップとなってしまいます。

    従来の遮熱塗料の問題点

    そこでサーモアイシリーズにおいては下塗り材であるシーラーやプライマーにも高い赤外線反射機能を持たせました。 さらに上塗り材には自身で反射しきれない赤外線を透過させ下塗りで反射させることにより、より高い遮熱効果を発揮することができるようになりました。

    サーモアイシリーズは赤外線を吸収せず透過させることで、下塗りの遮熱性能を発揮!!

    これらの新技術よって塗り回数は従来の塗料と同じで高い遮熱効果を発揮するサーモアイは、材料費は少し上がりますが・工賃共にほぼ同等に抑えつつ遮熱塗装のご提供が可能となっています。

  • point 2高い造膜性を持つ高性能な下塗り材

    これまでの下塗り材とサーモアイシーラーの造膜性を比較した場合サーモアイが他の塗料より大きく優れている点として、下塗り材であるシーラーとプライマーの持つ高い赤外線反射性能と表面造膜性があります。 特にシーラーの造膜性は、従来タイプの浸透形シーラーと比べ、付着力と表面造膜性の両方で優れており、後の上塗りの仕上がり具合に大きく貢献します。

    さらに樹脂成分が吸い込まれやすいスレート材の場合でも、シーラーの造膜性が樹脂の吸い込みを抑制するために上塗り材の吸い込みが抑制され、充分な塗膜性能と美観を発揮できます。
    これは他社塗料には無い、サーモアイシリーズ最大の特徴といっても過言ではないでしょう。

  • point 3耐久性や用途別の豊富なラインアップで、お客様のニーズに合わせた選択が可能!

    サーモアイシリーズは塗料のフッ素、シリコン、ウレタンといった樹脂の種類による耐久性の違う3種類の塗料があります。

    サーモアイ4F、サーモアイSi サーモアイUVの耐久性比較

    またその他にも厚膜屋根専用のサーモアイ ヤネガードや路面・床用のサーモアイロードW、環境に優しい水溶性のものなど用途別の塗料など非常にバリエーション豊かです。
    バリエーションが豊かなことから、費用を抑えたい場合や今後の塗り替え計画などのお客様の細かなニーズに応じた、より適切な塗料・塗り替えプランのご提案が可能です。

  • point 4選べる豊富なカラーバリエーション!!

    従来、機能性を高めた塗料においては色の選択肢が少ない事が多々ありましたが、さすが塗料メーカー大手の日本ペイントらしくサーモアイシリーズは2015年9月現在、全40色から選ぶことがで可能です。床用には8色をご用意しています。

    サーモアイシリーズ カラーバリエーション(一部抜粋)

    戸建住宅であれば40色から好みの色をお選び頂くことができます。また工場等の遮熱を優先する場合には、遮熱性能のより高い色相でご提案もいたします。

  • point 5環境技術実証事業により効果を実証されているので安心!!

    環境省 環境技術実証事業ロゴ 実証番号051-0967 051-0968 051-0969 051-0970環境技術実証事業とは、環境省の主導により環境保全効果等が有用な技術の普及促進と、環境産業における経済活性化を目的として実施されている事業です。第三者機関による客観的な実証試験が行われ、その効果が実証されます。

    サーモアイシリーズはこの実証事業において、「建築物外皮による空調負荷低減等技術」(エアコン等の室内冷房負荷の低減させるもの)としてその効果を実証されています。
    こちらの環境省 環境技術実証事業にて実証済技術として記載されています。

サーモアイの実証結果

実際にサーモアイを塗装し、サーモグラフィーによる温度の違いを視覚で確認してみましょう。
 ※サーモグラフィー画像は赤色部分の温度が特に高く、黄色→緑色→青色の順で温度が低くなっていきます。

栃木県某所工場の場合
屋根表面

外気温32.6℃

屋根表面温度 サーモアイ施工屋根面 31℃ 未施工屋根面51℃ 20℃削減

室内

未施工部34℃ → 施工部30℃ 4℃削減

上記の例ではサーモアイを施工した屋根と未施工の屋根との表面温度差は20℃にもなっています。しっかりと赤外線を反射し、蓄熱を抑えるサーモアイの効果が現れています。
また室内においては施工した建物と未施工の建物との差は4℃と直射日光を受ける屋根表面の差と比較すれば小さいですが、4℃違うと体感の温度はもっと大きく変わるのではないでしょうか。

天井面

外気温32.0℃

天井面温度 未施工部39℃ サーモアイ施工部32℃ 7℃削減

工場の天井面に塗装後に撮影。未施工部の左側は赤色から黄色が多く温度が高い状態のままですが、施工した右側の屋根部分においては緑から青色が多くなっており、天井面が外気温と同じ温度まで下がっています。

※日本ペイント サーモアイカタログより引用
※上記の測定結果はこの事例の場合の数値であり、施工する建物の建材や立地等条件により異なります。また同様の結果を保証するものではありません。

サーモアイシリーズはこんな方にオススメ!!

  1. その1夏の部屋の暑さを和らげる事が主目的のお客様

    サーモアイシリーズは遮熱機能に特化した塗料です。夏の暑さ対策やエアコンの冷房効果を上げて省エネを主目的とするならば、多機能で万能ですが高価なガイナを選択するよりもコストパフォーマンスの良い塗料となります。

  2. その2遮熱効果と新築のような美しい美観を両立させたいお客様

    ガイナにはつや有りの色彩の塗料がありません。(つや消しのみ) そのため、遮熱機能と共に新築のような美しいつや有りの外観を希望される場合はサーモアイはベストな選択といえます。特に40種類に及ぶカラーバリエーションの中からきっとお気に入りの色相、組み合わせがみつかることでしょう。

  3. その3コストパフォーマンスを気にされる、もしくは短めの塗り替えサイクルを検討されているお客様

    他の高機能性塗料に無いサーモアイシリーズの大きな特徴として、樹脂によるグレードの選択が可能です。
    耐久性は少し短いですがコストパフォーマンスの良いウレタン樹脂のサーモアイUV、15年近い耐久性を誇るフッ素樹脂を使用したサーモアイ4F、中間のシリコン樹脂製のサーモアイSiとお客様の要望や予算に合わせた的確な製品の選択が可能です。

これから塗り替えをご検討中のお客様は、来年以降の夏に向けてエアコンの使用頻度や設定温度を上げても快適に暑い日々を過ごす事ができ、電気代の節約も可能な遮熱塗料を是非検討してみてはいかがでしょうか?

サーモアイシリーズでの塗装をご検討の方は、下記までお問合せください。お客様のご希望やご予算、建物の状態などを考慮して最適な塗り替えプランをご提案させて頂きます。