実際に塗装工事がどのように行われているのかはあまりご存じないかと思います。
今回はスレート屋根の塗り替え工程を例として、実際の作業風景の写真を交えて解説していきます。
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1. 下地処理
高圧洗浄作業中
左:高圧洗浄後 右:高圧洗浄前
スレート屋根(コロニアル)においては、経年と共に藻やコケといったゴミが瓦と瓦との間に溜まり、そこから水分が進入して雨漏りや腐食の原因となることがあります。
まずはしっかりと高圧洗浄を行い、付着している藻や苔、ゴミなどを洗い落としています。
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2. 下塗り
鉄部への錆止め塗布後
スレート部へのシーラー塗布後
スレート屋根は瓦部をスレート材で、棟部などは鉄部で構成されているため、それぞれの部位に適した下塗り材を使用する必要があります。
鉄部には錆止め塗料を、スレート瓦にはシーラーを塗ります。
今回、鉄部の錆止めは2液エポキシ樹脂錆止め塗料を、スレート部には遮熱効果を持つサーモアイシリーズのサーモアイシーラーを使用しています。
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3. 中塗り・上塗り
中塗り作業の様子
上塗り作業の様子
下塗り材に使われる塗料は、塗装面と上塗り用塗料との密着性を高めるために塗布されますが、中塗り、上塗り工程で使用される塗料は塗膜を形成し、塗装面の保護や防水、または美観といった効果を塗装面に付加します。
この中塗りと上塗り工程を適切に行う事によって、防水力や光沢といった塗料の持つ本来の能力を発揮することができます。